変わりゆく状況の中で臨機応変に対処する為の, 動いている状態にある情報.
コンテクストに基づく主観的な情報
著者らは, コンテクストを, 「過去のインタラクションの経験の蓄積で将来 の期待を形成するもとになるもの」と, 文脈を, 「より一般的な状況を指す」と定義している.
客観的なものは科学的であり「正当的」であるという固定観念を廃して,
既成の概念や理解の枠組をいったん離れて物事をつかみ直すよう,
場面情報の連結から, 新しい関係が生まれ,
意味が問い直され, 自分と他人の境界が引き直され, 目的がとらえ直される. 場面情報とは, そういう動的な相互作用を生み出す契機 となる.
林 幸雄
(yhayashi@jaist.ac.jp)