Drag'93(Y.Hayashi)

責任型組織

ポスト資本主義社会を規定し, 組織する原則は「責任」である.
組織の責任:
自らの機能が 合法的に発揮できる範囲内 において, 社会的な責任をはたす(政治権力はない).

また, 自らの能力に合致し, しかも問題を事業上の機会とすることの できる社会的な問題に関して, 何らかの取り組みを見つけ出す責任がある.

個人(知識労働者)の責任:
自らの能力の及ぶ範囲内で, 自らの本業を損なわない限り において, 社会的な責任を果たす.

知識組織では, 専門家の貢献について評価するだけの知識を持っている 人はいないので, あらゆる知識労働者が自らの目標, 貢献, 行動について 責任を負う(全員が 責任ある意思決定者).

自らの目標, 貢献,優先順位を上下, 横の同僚に知らせる責任と, 自らの目標を組織全体の目標に合致させる責任を負う.


情報型組織

ポスト資本主義社会では, 責任型組織を原則として形態的には, 「ジャズバンド的な自律した責任ある専門家からなる組織で, リーダーは任務ごとに変化する」という情報型組織をなす.

この際, 命令や情報を上から下へ伝えるのみの管理者は, 余剰人員となる (いわゆる現在のような中間管理職は不要).


林 幸雄 (yhayashi@jaist.ac.jp)
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